眼瞼けいれん
自由に目が開けにくくなったり、瞬きが増えたりする、いわば目の開け閉めのスイッチが故障した状態です。
眼瞼けいれんの症状と特徴
まぶたを空けたり閉じたりする眼輪筋が緊張し、自由に開け閉めができない状態を眼瞼けいれんと呼びます。まばたきが異常に多くなったり、明るい場所や緊張した時に光をまぶしく感じたりという症状が現れることが多いです。ドライアイかと勘違いする場合もありますが、ドライアイに対する対症療法を試してもよくなりません。
顔面けいれんと眼瞼けいれんは違い、眼瞼けいれんの場合はぴくぴくと筋肉がひきつるような動きが出ないこともあります。自由に目が明かなかったり、まばたきが不随意に、不要なのにたくさん出るというのが特徴です。
目の休息をとることで症状は緩和されることが多いですが、重症だと目を開けるのが困難というケースもあります。また、まぶただけでなく唇にも影響が出る眼瞼けいれんもあります。
眼瞼けいれんの治療方法
眼瞼けいれんは安静にして、症状を和らげるのが基本ですが人工涙液の点眼や内服薬の治療、さらには眼輪筋の切除手術を行うケースもあります。ボツリヌスの注射で筋肉の動きを弱めるという治療方法が選択されることもあります。一部、眼輪筋ではなく眼球の異常で目が開かなくなるケースがあります。代表例の線維束収縮は、たいていの場合1~2週間で自然治癒します。
睡眠薬や向精神薬などが、眼瞼けいれんに関係している場合もあります。こうした原因が考えられる場合、薬の服用を最小限にすることも効果を示す場合もあります。薬の服用について、一度医師と相談されてみるのも良いかもしれません。