[PR]レーシック症例実績125万件、患者満足度98.6%、クチコミ1位の病院はコチラ
レーシック以外の治療法
レーシック以外の治療法
■決心し、希望を託してクリニックを訪れたのに「レーシック不適応」――。
そんな症例を引き受ける、ユニークな治療法をご案内します
フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)
「永久コンタクトレンズ」を眼球に埋め込み、裸眼で生活できる――。
レーシックを受けられない人々を救う、新発想の治療法
■治療の方法
小さな高精度のレンズを目の中に移植(インプラント)して近視・遠視・乱視を治療し、裸眼視力を回復させる手術です。
眼内レンズを目の虹彩と水晶体の間(ケースによっては虹彩の外側)に挿入し、そのまま据え置く手術をおこないます。レンズはメインテナンス不要、半永久的に眼内で屈折矯正をして、患者さんに裸眼でよい視力をもたらします。なんらかの事情でレンズを取り出したい状況になれば、それも可能です。
これは白内障の手術を応用したものです。白内障の治療では、きちんと機能しなくなった水晶体を取り除いてレンズを挿入しますが、この視力矯正手術では、水晶体は健康なので残し、その外側にレンズを据えます。
角膜を削らない治療法のため、「角膜を削れない」状態の患者さんにとって、とくに大きな救いの一手になります。

この手術は、使用するレンズを挿入する位置によって「前房型」「後房型」に分類されます。
前房型レンズ……角膜と虹彩の間に挿入する
後房型レンズ……虹彩と水晶体の間に挿入する
■ 前房型手術……レンズの位置が角膜に近いので、まれに角膜障害を起こすリスクがあるといわれています。しかし水晶体からは離れているため、白内障を起こす可能性はありません。
■ 後房型手術……レンズの影響による角膜障害のリスクはないが、白内障のリスクが生じるとされています。
*現在ではレンズが発達したこともあり、これらの合併症が発生するケースはごくまれなことです。
*前房型の手術は片眼ずつおこないます。片眼に手術をして1~2週間後にもう一方を手術します。後房型は、一度の手術で両眼の治療ができます。このこともあり、現在は後房型が主流となっています。
■メリット
- ◆強い近視・遠視・乱視で、レーシックを受けられない、もしくはレーシックで充分な矯正ができないケースにも有効です。
- ◆角膜が薄いせいで、レーシックを受けられない、もしくはレーシックで充分な矯正ができないケースにも有効です。
- ◆強度近視の方がレーシックを受けると、不正乱視が起こり見え方の質が悪化する可能性がありますが、「フェイキックIOL」ではクリアな視力が得られます。
- ◆挿入するレンズは交換不要で、長期にわたってよい視力を保つことができます。
- ◆万一レンズが合わなかったり、将来的に屈折が変わったときは、レンズの交換・取り外しも可能です。
- ◆比較的安全な手術で、かかる時間も片眼につき10~20分と短くすみます。
■デメリット
- ◆とくに前房型の手術後に、目の中を満たしている房水(角膜や水晶体などに栄養をあたえる液体)の循環が低下し、その影響で内皮細胞が減少するケースがあります。
- ◆ひとりひとりに合ったレンズをメーカーに作成してもらい手術するため、レンズをオーダーしてから届くまでに2週間~1カ月の時間がかかります。
- ◆前房型の場合、両眼を一度に手術することはできません。
- ◆ごくまれではありますが、後房型では白内障を誘発することがあります。
- ◆術後、一時的に眼圧が高くなることがあります。
- ◆メスを入れる手術をおこないますので、それなりの合併症のリスクがあります。
- ◆費用が高く、健康保険も適用外なので、経済的負担が大きいです。
■向いている人
- ◆強い近視・遠視・乱視のため、レーシックで充分な矯正ができない方
- ◆もともと通常より角膜が薄いため、レーシックで充分な矯正ができない方
- ◆「レーシックがぎりぎり適応」という、矯正量(角膜を削る量)が多い方の場合、「フェイキックIOL」も選択肢として検討するとよいという専門家の意見もあります。
■向いていない人
- ◆目の病気がある方(白内障、緑内障、網膜疾患、虹彩・ぶどう膜炎、水晶体亜脱臼、偽落屑症候群など)
- ◆散瞳(瞳孔が広がること)が不良の方
- ◆妊娠中、および授乳中の方
- ◆重篤な糖尿病、膠原病などの全身疾患をお持ちの方
- ◆コラーゲンに対して過敏症の方
オルソケラトロジー
“手術なし”“日中は裸眼で過ごせる”“毎日眠っている間に治療する”
米国スタンフォード大学が開発した、優しく穏やかな角膜矯正法
■治療の方法
就寝するときに毎日「オルソケラトロジーレンズ」というコンタクトレンズを装用することによって、角膜表面の形を変化させ、屈折を変えて裸眼視力を向上させる治療法です。
治療には、特殊なレンズを用います。角膜表面の形を適切に修正することを目的に作られている「オルソケラトロジーレンズ」です。このレンズの裏側には精巧、複雑なカーブがほどこされています。カーブは患者さんの角膜を精密に計測した上で、その形を矯正するよう設計、および作成されています。
これを夜、寝ている間だけ装着し、角膜に形の「くせ」をつけます。充分な時間(最低6時間)つけていると、はずした後も一定の時間、角膜にその形が保たれて視力が矯正されます。
ちなみにレーシックでも、術前検査を受ける前には1~3週間ほどコンタクトレンズを外して生活しなければなりません。それは角膜表面の形がコンタクトレンズによって変化しているからです。オルソケラトロジーでは同じ仕組みを利用したものです。角膜はたいへんデリケートなため、形にくせがつきやすいのです。
使用するオルソケラトロジーレンズは現在、良質なものが開発されていて、
- ◇酸素透過性が高い素材を使用していて角膜にやさしい。
- ◇親水性の素材を使用しているので、汚れがつきにくい。
- ◇衝撃に強く、折り曲げても割れにくい。
- ◇日本人に多い角膜の形に合うよう設計されている。
- ◇角膜に摩擦を与えないように表面処理がほどこされている
……など、安全性と快適さが向上しています。
■効果
気になる効果はどうでしょう? 多くの症例では、以下のように報告されています。
- □使い始めのころ――矯正効果が少なく、午前中はよく見えるが、午後になると徐々に視力が低下する
- □使用1カ月――矯正効果が安定してきて、1日過ごしてもほとんど視力が低下しない。裸眼でも困らずに生活することが可能
- □使用3カ月以上――就寝時にレンズを数日間着けないことがあっても、視力があまり低下しない
■メリット
- ◆年齢制限でレーシックが受けられない20歳未満の方でも治療できます。
- ◆成長期の子どもには近視の進行を抑制する効果があるという報告があります。
- ◆眠っている間に治療でき、日中は裸眼で過ごせます。
- ◆水泳など、一般的なコンタクトレンズの使用が適さないスポーツを裸眼でおこなうことができます。
- ◆治療に手術を必要としないので、身体的・精神的な負担がほとんどありません。
- ◆装用を中止すればもとの状態に戻すことができます。
- ◆いったん治療を中止しても、また問題なく再開することができます。
■デメリット
- ◆毎日装用する必要があります。
- ◆効果は持続せず、毎日の装用を中止するともとの近視に戻ってしまいます。
- ◆乱視はあまり矯正することができません。
- ◆遠視は矯正することができません。
- ◆およそ40代以降の方は、角膜の柔軟性が失われているため、効果が出にくく不安定です。
- ◆コンタクトレンズを使用するため、表層角膜炎、角膜感染症など合併症のリスクがあります。
- ◆一時的な合併症として、夜間に光がにじんだりまぶしく見える「ハロー・グレア(詳しくは⇒「レーシック 合併症と対処法」をご参照ください)」の症状が出るリスクがあります。
■向いている人
- ◆年齢制限でレーシックが受けられない10代の方
- ◆手術に対して抵抗を感じる方
- ◆軽度~中等度(-4D程度)の近視の方
■向いていない人
- ◆非常に強い近視・乱視の方
- ◆角膜の形状が極端に平坦な方、または急峻な方
- ◆およそ50代以降の方(角膜の柔軟性が失われているため、効果が出にくく不安定です)
- ◆目の病気(角膜疾患、緑内障、ぶどう膜炎、網膜疾患、弱視など)がある方
- ◆ドライアイの症状が非常に強い方
- ◆円錐角膜の方
- ◆妊娠中、もしくは授乳中の方
- ◆充分な睡眠時間をとることができない方(矯正するのに6時間は必要です)
- ◆レンズの管理ができない方
PRK(Photo Refractive Keratectomy:角膜表層切除術)
レーシックが誕生する以前に開発されていた、古株の治療法
「角膜の内部を削らない」というメリットがあるため、現在でも活躍中
■治療の方法
患者さんの目に麻酔薬を点眼した後、角膜の中央にエキシマレーザーを直接照射して、表面を部分切除し、屈折矯正をする治療法です。
レーシックとの大きな違いは……
レーシック……角膜の内部(実質層)にレーザーを照射する
(=そのためフラップを作る)
PRK……角膜の表面(上皮)にレーザーを照射する
(=そのためフラップは作らない)
こういった特徴があるため、もともと角膜が薄いなどの理由でレーシックを受けられないケースや、レーシックで角膜が弱体化すると困るボクサーや格闘家の方などから現在でも需要がある手術です。
「術後に痛みがある」「両眼をいっぺんに手術することができない」「視力が安定するまで7日~1カ月と長い時間がかかる」「確率は非常に低いが、合併症として角膜混濁を起こす可能性がある」などの欠点がありますので、それでもレーシックよりPRKを選択する理由があるケースにおこなわれます。
■メリット
- ◆角膜の実質層を削らないので、角膜がもともと薄すぎるなどの理由でレーシックを受けられない方でも治療が可能です。
- ◆角膜の実質層を削らないので眼球の強度を保つことができ、アスリートや格闘家に適しています。
- ◆個人差はありますが、通常のレーシック手術とくらべて視界がクリアになる傾向があります。
■デメリット
- ◆レーシック手術と比較して痛みの程度が強く、期間も長くなります。
- ◆視力が安定するまで、時間がかかる傾向があります。
- ◆通常はレーシック手術のように両目を同時に治療することができません。
- ◆角膜の上皮層には再生能力があるため、手術後に厚みが増してしまい、期待どおりの視力が得られない場合もあります。
- ◆合併症として、角膜混濁や近視戻りが生じるケースがあります。
■向いている人
- ◆もともと通常より角膜が薄いため、レーシックを受けることができない、もしくは受けても充分な矯正が得られない方
- ◆直接、目に衝撃が加わる可能性があるスポーツ(柔道・ボクシング・格闘技など)をされる方
■向いていない人
- ◆痛みなどに過敏な方
- ◆目の病気がある方
- ◆重篤な糖尿病、膠原病などの全身疾患をお持ちの方
- ◆妊娠中、もしくは授乳中の方
- ◆両眼の場合、手術を2回受けなくてはならず、また回復までのプロセスもゆっくりなので、それが面倒もしくは生活上の支障になるという方は向きません。
そのほか屈折矯正の補助的、あるいは周辺の治療法
■角膜クロスリンキング
「角膜を強化するため」「円錐角膜の治療に」
角膜にリボフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら365nmの波長の紫外線を角膜に照射します。すると角膜の大部分をなす実質コラーゲン繊維が架橋(クロスリンキング)され、角膜が強くなります。
この治療は、角膜が弱いため治療が受けられないといった方々におこなわれるケースがあります。また円錐角膜や角膜拡張症(エクタジア)を患っている方におこなうと、角膜形状をしっかり保持することができるので、病気の進行を抑えることができます。また角膜がやや平坦になるので、近視が少し矯正できるケースがあります。
■角膜リング( ICRS)
レーシック不適応となる円錐角膜を治療する
もともと角膜リング(ICRS)は、軽度の近視を治療するためにおこなわれていましたが、その技術を応用して「円錐角膜」の治療に利用するようになりました。半円弧の形状をした2つのリングを角膜内に挿入して、角膜の形状を支える骨組みとして機能します。角膜を強化し、円錐角膜の進行を抑えたり遅らせる手段として用います。
このリングを挿入すると、角膜の形がある程度しっかりと整えられるため、
- ◇ハードコンタクトレンズをつけることができるようになる
- ◇ハードコンタクトレンズの装用時間が延長される
- ◇メガネの矯正視力が上がる可能性がある
……などの効果が期待できます。
ただしレーシックのように手術直後から視力が大幅に改善することはなく、術後3~6ヵ月かけて徐々に改善していきます。また、中等度以上の近視や乱視がある方は、手術後の裸眼視力はあまり改善が期待できません。