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レーシックとは?
レーシックを可能にした角膜の特性
■シンプルな手術で劇的な効果を実現するレーシック。
それを可能にしたのは、「角膜」が秘めた独特な構造と機能でした。

角膜は透明な組織
わたしたちの眼球中央部にある黒目の部分が「角膜」です。神秘的な模様をまとった茶色い円の中に黒々として見えますが、実は角膜は透明な組織。黒く色づいているわけではないのです。奥にある茶目、そして瞳孔が角膜を通して黒く見えています。
角膜に血管なし
鏡で見るとなんとも瑞々しく、生々しい角膜ですが、血管が通ってないため、血液から栄養分をもらうことはできません。涙や、目の中にある前房水という液体から栄養を受け取り、活発な働きをおこなっています。

角膜はユニークな5層構造
レーシックを可能にした構造をみていきましょう。
角膜は非常に薄い膜で、厚さはおよそ500ミクロン。(=0.5ミリメートル)。5層構造になっていて、眼球の表面から「上皮層」「ボーマン膜」「実質層」「デスメ膜」「内皮層」と呼ばれています。
①上皮層
厚さ約50ミクロン。表面にあって外気に触れる部分です。常に涙で覆われていて、涙で防護されていると同時に、涙から酸素を受け取っています。ここでは上皮細胞が5~6層、積み重なって厚みを出し、内部では活発に新陳代謝がおこなわれています。このうち最も下層にある細胞は、徐々に上層(表面、外)に向かっていき、角膜表面にくると細胞としての命を終えて剥がれ落ち、涙に運ばれて排出されていきます。
②ボーマン膜
上皮層のすぐ下に位置する約10ミクロンの薄い膜。コラーゲンでできており、再生能力はありませんが、除去しても視覚機能などに何も影響しません。実質層の保護以外にこれといって働きはなく、胎生期の実質層の名残だろうと考えられています。
③実質層
厚さ約450ミクロン。角膜全体の厚さのうち、9割を占めます。コラーゲン線維でできており、その繊維は同じ太さで同じ向きに秩序正しく整列しています。そのため角膜に入った光は真っ直ぐに通過します。
*レーシックではこの実質層を切ってフラップを作り、レーザーを照射します。
④デスメ膜
下部(眼球の内側)にある内皮細胞を接着し安定させる役割を担っています。
⑤内皮細胞
厚さ5~10ミクロンの薄い層。角膜のいちばん内側に位置し、細胞がたった一層しかありません。しかし房水から角膜の中へ流入する水分量を調節し、そのポンプ機能で角膜の厚みを一定に保っています。上皮細胞や実質層と異なり、細胞分裂ができず、生まれ持った細胞が加齢とともに減る一方です。この細胞数がおよそ500以下になってしまうと、水分量の調節が充分にできなくなり、角膜が濁ってしまいます。よって怪我や手術などで細胞を失わないよう充分に留意しなくてはなりません。
5層それぞれがユニークな個性をしています。もちろん、レーシックなど屈折矯正手術をおこなうときにも、それぞれの特性を利用しています。基本的、標準的なレーシックで矯正するのは再生しない実質層です。もしこの部分が再生する組織であれば、レーザーで削っても元通りになってしまうでしょうから意味がありません。
また屈折矯正手術の歴史の中で、創成期に開発されたサトウズ・オペレーション(⇒詳しくは「レーシック 発展のあゆみ」をご参照ください)では、近視の患者さんへの治療で内皮細胞にまでメスを入れていました。そのため、術後十数年を経てから患者さんたちに水疱性角膜症という合併症を引き起こしてしまったのです。角膜の構造とその機能、特性が知られていなかったことによる大変に残念な事故でした。現在では目の仕組みについて充分な知識が得られ、安全に手術がおこなわれています。
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