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レーシック手術の種類
レーシック手術の種類
■最先端の医療技術、工業技術、軍事技術――。
頭脳を結集してさらにレーシックを洗練させようという試みがあります
レーシックは医師からも患者さんからも満足度が高い手術です。しかしレーシックが登場した後も、角膜屈折矯正手術に対する技術革新の努力は活発に続けられています。レーシックが誕生して20数年を経た今、世界中で積極的なあゆみが実を結んでいるのです。ここではベーシックなレーシックから発展をとげた手術方式をいくつかご紹介します。
ラゼック(LASEK、Laser Sub Epithelical Keratectomy:角膜上皮下レーザー照射術)
日本では、ほかにラセック、レーゼック、ラーゼックなどとも呼ばれています。1999年にイタリアの医師カメリンによって考案されました。
■治療法の特徴
この手術は「非常に薄いフラップを作り、レーシックよりも浅い層にレーザーを照射する」ことが特徴です。レーシックが角膜実質層へ照射するのに対し、ラゼックではその上にあるボーマン膜の上からエキシマレーザーを照射することになります。
もう少し詳しくお伝えすると、ラゼックでは、レーシックよりも薄いフラップを作成します。レーシックのフラップは110~160μm(マイクロメートル)の厚みがありますが、ラゼックではおよそ50μmです。
この非常に薄いフラップは、マイクロケラトームでは作ることができません。アルコールを点眼して角膜上皮を柔らかくし、剥がすようにめくって作ります。術後も非常にデリケートな状態のため、安定するまで数日~1週間は保護用コンタクトレンズの装着が必要になります。
■メリットとデメリット
レーシックでは深い角膜実質層を切開してフラップを作るので、まれではありますがフラップ形成にともなう合併症を起こすケースがあります。しかしラゼックのフラップは角膜上皮層だけで作成するので、それらの合併症を回避することができます。
ほかにメリットとしては、角膜が薄いなどの理由でレーシック不適応と診断された患者さんでも視力回復手術を受けることができる点が挙げられます。また目の小さい方の中には切除するための機械がつかえないケースがありますが、ラゼックなら受けることができます。目に傷がある方にもこの術式が向いています。
難点は、エキシマレーザーを照射することによってボーマン膜が消失してしまうことです。ボーマン膜は再生不能な組織で、消失するとその影響で角膜混濁が起こりやすくなってしまいます。ほかにレーシックと比較すると、術後の痛みが目立つこと、回復期間が長いことが挙げられます。
(また現時点で、眼球に直接アルコールを点眼することの長期的影響を不安視する専門家が一部にあり、彼らの懸念に応えるエピレーシックという手術もおこなわれるようになっています。これは、ラゼックと同じようにごく薄いフラップを作るのですが、アルコールは使用せず、エピケラトームという専用の機器を用います)。
エピレーシック(EPI-LASIK)
エピケラトームという名称のカンナ状の器具で薄いフラップを作成し、エキシマレーザーを照射する手術です。
■治療法の特徴
前出のラゼック同様、厚みがおよそ50μmのごく薄いフラップを作ります。非常に薄いため、切るのは再生能力をもつ角膜上皮部分のみになりますが、このフラップは後に剥がれ落ち、新たに角膜上皮が形成されます。
この新しい角膜は強度があって衝撃に強いため、眼球に衝撃を受けることの多いスポーツ選手、とくにボクサーや格闘家に向いた施術法ともいわれます。
■メリットとデメリット
通常のレーシックよりかなりフラップが薄いので、もともと角膜が薄くて手術ができなかった患者さんにも適応となります。
ただし、一般的なレーシックでは傷は切断面のみですが、エピレーシックではフラップが剥がれ落ちるので、あらたに角膜上皮が再生するまで傷を負ったような状態が続きます。痛みやまぶしさを感じることもあり、回復するまでは防護用コンタクトレンズをつける必要があります。
イントラレーシック(Intra LASIK:イントラレーザー照射式レーシック)
米国イントラレース社が開発したイントラレーザーで薄いフラップを作成し、エキシマレーザーを照射する手法です。
■治療法の特徴
レーシックやレーシックに関連した手術では、さまざまな機器や薬品を用いてフラップ作製がおこなわれています。
- ◇レーシック……マイクロケラトーム
- ◇ラゼック……アルコール
- ◇エピレーシック……エピケラトーム
- ◇イントラレーシック……イントラレーザー
従来のレーシックとイントラレーシックの違いは、フラップの厚みです。イントラレーシックでは、薄いフラップを実現するため、新たに開発された専用の機器を使用しています。
イントラレーシックで使用するイントラレーザーは、レーシックで使用するマイクロケラトームより薄い、厚さ約100μmのフラップを作ることが可能です。よってフラップをめくった後、レーシックより厚く角膜を削ることができます。そのため、より重度の近視患者さんに対応することができます。
■メリットとデメリット
従来のレーシックで使うマイクロケラトームは、施術する医師の技量に出来栄えが左右されますが、イントラレーザーは完全にコンピューター制御されているので、正確なフラップを安定して作成することができるという大きなメリットがあります。
またマイクロケラトームは電動カンナのような装置で、フラップを作るとき、刃が角膜に対して斜めに侵入します。そうしてできたフラップを再びかぶせる際、まれにしわやズレを生じる場合があります。
しかしイントラレーザーでは切除面が直角となるため、フラップを再びかぶせるとき、角膜にはめ込むように戻す形になります。ちょうどマンホールのフタをはめ込むようにスポッと入れるわけです。よってしわやズレが起こる心配はありません。フラップを戻した後の定着も非常によい傾向がみられます。
イントラレーシックはこのようにメリットが大きく、デメリットがほとんど見当たらないため、現在多くのクリニックで推奨され、主流になりつつあります。
左:マイクロケラトーム 右:イントラレーザー
ウェーブフロント・レーシック(Wavefront LASIK:)
ウェーブフロント・アナライザーという精密な検査機器を使用し、目の形状の個人差を解析した上で、ひとりひとりに最適のレーザー照射をおこないます。
■治療法の特徴
人の眼はたいへん精巧な出来栄えをしていて、角膜・水晶体といったレンズ系に関しても非常に完成度が高いものが備わっています。とはいえ、ニコン、キャノンといった一流の精密度をほ誇るカメラのレンズとくらべると、少々ゆがみやひずみをもっているのも事実です。
レンズにゆがみ・ひずみがあると、当然、そのレンズによってできた像にもボケやゆがみが生じてしまいますが、こういった光学的な欠点を収差とよびます。レンズの加工・修正においてはできるだけ収差をなくし、完璧なレンズを目指します。この収差を減らす優れた新技術がウェーブフロントです。
人の眼球には、微細なレベルのゆがみ・ひずみが存在し、個人個人でその状態が異なっています。ウェーブフロントでは特別な機器を用いて、個人個人のゆがみ・ひずみを計測します。そのデータに基づいてエキシマレーザーを使い、角膜を光学的により完璧なレンズに作り上げようというものです。
これまでは「個人差」という概念なくレーザー照射をおこなっていましたが、手術がより微細で精巧なレベルに進化したということができるでしょう。
■メリットとデメリット
近視だけでなく、遠視や乱視も矯正できるという大きなメリットがあります。また微細な個人差に対応しているので、術後の視力の質がよく、ぼやけやにじみがあまり出ずクリアに見えます。ハロー・グレアなどの合併症も起きにくく、夜間視力が従来のレーシックより向上する傾向が認められています。
デメリットについては特別に指摘されているものはありません。ウェーブフロントは事前にアナライザーを用いて計測・解析しますが、その後のレーシックの施術は既存の方法で特別に新しい点はありません。
Zレーシック(Z- LASIK)
Zレーシックは、レーシックの中心的な2つの工程「フラップ作成」と「屈折矯正レーザー照射」において、最先端技術を反映した機器を使用しておこなわれる手術。科学技術の進歩をそのままレーシックの進歩に実現しようというアイデアです。
■治療法の特徴
Zレーシックは、レーシックの術式としては従来と変わるところはありません。しかし「最高のフラップ作成機器」と「最高の屈折矯正レーザー照射機器」を組み合わせ、最新・最良の治療を提供しようという意図で開発されています。
もちろん機器は日々進化しますので、続々とZシリーズの最新ヴァージョンが登場しています。レーシックがどのように進歩しているのか、2014年に使用されている最新ヴァージョンを参考にみていきましょう。
最新版の手術は「アマリス750 Zレーシック」という名称で提供されています。フラップ作成には「フェムトLDVクリスタルライン」、エキシマレーザー照射には「アマリス750 S」を用います。
【フラップ作成機能の進歩】
- ◆エネルギー照射量は小さいほど患者さんの目の負担は減りますが、イントラレーシックと比較して50分の1まで減少しています。
- ◆レーザー照射スピードは速いほうがフラップ作成時のリスクが減りますが、毎秒500万発で、イントラレーシックの80倍以上のスピードです。
- ◆切断したことによる角膜組織へのダメージが大きいと、炎症やハロー・グレア(光のギラつき、にじみなど異常な見え方をする症状)などの合併症のリスクが上昇しますが、顕微モニター等で確認しても、ほとんど観察されません。
- ◆切断によって正常な組織構造が破壊されると回復に時間がかかりますが、アマリス750 Zレーシックでは組織構造が大変きれいに保たれているのが確認できます。
【エキシマレーザー照射機能の進歩】
- ◆レーザー照射スピードがイントラレーシックの2倍近く速く、リスクが大幅に軽減しました。
- ◆レーザーの照射時間がイントラレーシックの2分の1になり、こちらも負担が軽減しました。
- ◆手術中の眼球の動きをあらゆる方向で追尾・捕捉する「アイトラッカー」を搭載。以前は、上下左右の2次元で平面的に目の動きを追いかけていましたが、最新機種では7次元の動きに対応しています。これまでは微妙にずれてしまうこともあった照射位置を、100%正確な位置で捉え、照射することが可能となり、術後の見え方の精度が確実に向上しました。
- ◆目の動きを認識する回数は1秒間に1050回。これはイントラレーシックの2.5倍以上です。
■メリットとデメリット
機器の性能アップがレーシックの成果に反映されていることは、患者さんの合併症発生の減少、回復の早期化、視力の安定率向上、見え方の質の向上などに明確に表れているといいます。とりわけ「目に優しい手術」に進化したことによって、回復が早くなったこと、いくつもの合併症のリスクが大きく軽減されたことがしばしば大きなメリットとして挙げられています。
デメリットについては、意見・報告らしきものはとくに上がっておらず、ほかの治療法と比べても見当たりません。洗練を重ねた着実な進歩という印象で迎えられています。